眺月幻想
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イスラエル映画『ジェリーフィッシュ』

著名なバンドにも日本のインディーズ映画にも関係ありません。全編ヘブライ語で語られるイスラエルのインディペンデント映画『ジェリーフィッシュ Jellyfish』。昨日20日にTOKYO FILMeX映画祭で見た映画です。

結論から言うと、この秋の映画祭で一番気に入った作品がこれでした。見終わった後、なんだかすごく愛おしいような気分になり、我知らずスクリーンに向かってニッコリ笑いかけていたのに…なぜか同時に目から涙が出てきたんです。すごく不思議な感覚でした。どうやら、これも感動の一種らしい。

『人間の存在と生業を愛する人』の作った素敵な映画だと思いました。


予告編:http://www.youtube.com/watch?v=auYqkwrnOho

登場人物は「イケてないシャーロット・ゲンズブール」みたいな女の子とか、「ハンナ・シグラが普通のおばちゃんとして年取ったらどんな感じ?」なおばあさんとか、とにかく普通っぽい。(フィリピン人のアマさんだけがきっちり演技してる感じ。)で、「不幸」と言うほどではないけれど、皆ちょっと運が悪い人達。

三組の主要人物のストーリーを軸とし、それが隣り合う事はあっても絡み合う事はなく、ユーモアを交えつつも比較的淡々と物語は進んでいきます。(今日、イギリス人の友人と話していたら、「そういうアンラッキーでちょっと笑える物語はユダヤ系の典型的パターンの一つにあったかも。」と言ってました。)

これと言って大きな事件も起こらず、軸になって大きくうねるストーリーもないため、「主題になる物語」を追い掛けたい方には不向きな映画だと思います。でもヨーロッパ映画などに良くある不条理を普通に受け止められる方は見て損のない映画、特にベルトラン・ブリエの作品が好きな方には向くかもしれません。(すっごく限定しすぎです。実は私がファンなだけ。)

何よりこれが処女長編の監督ですから、新しい才能を確かめるために劇場に足をお運びになっても損はないでしょう。処女長編で(本当の群像と言うほど人は出てこないものの、)きちんとした群像劇を描けるというのは並々ならぬ才能を持った監督の登場だと思います。この作品、日本では既にシネ・カノンからの配給が決まっているそうです。アメリカでも2008年4月公開の予定。

ところで、この映画には『とてつもなく可愛い生き物』が出てきます(ご自分の目で映画を見て確かめていただきたいので、それが何かには言及せず、敢えて『生き物』と呼びます)。そしてその存在がこの映画のキー・エレメンツになっています。

上映前に披露された監督からのメッセージには「クランク・インが決まってから(共同監督である)夫人の妊娠が発覚、一時は撮影を来年まで延ばそうかと思ったが、やはり計画通り撮影に入った。」とありましたが…いや~そりゃ延期できないわ。たぶん、この時に撮らなければあの無垢な存在感をキー・エレメンツとして映画の中に活かす事は出来なかったでしょう。ある意味、天からの恵みのような、唯一無二の存在感です。

ジェリーフィッシュ Jellyfish
イスラエル/2007/78分
監督:エトガー・ケレト Etgar Keret、シラ・ゲフェン Shira Geffen
  1. 未分類
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:2

コメント

3月にシネアミューズで公開がきまったみたいですね。
是非見に行きたいと思います。
http://www.jellyfish-movie.com/
  1. 2008/01/14(月) 16:03:06 |
  2. URL |
  3. benqiao #-
  4. [ 編集]

おぉ~~こちらも情報ありがとうございます。
私も見に行きます~~もう一度と言わず二度でも見たい作品です。

3月といえば、ホー・ユーハン監督作品『Raindogs』もシネマート六本木で上映されますね~~。

はぁ、ホントにblogへの情報UP、急がなきゃ…。
  1. 2008/01/15(火) 03:35:44 |
  2. URL |
  3. Shion #7Vwe54W6
  4. [ 編集]

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